KK fin FIA レビュー
日本のみならず、海外でも素晴らしい成績をおさめてきたオーシャンパドラーの金子ケニーさんが展開する【KK】ブランド。
その【KK】ブランドから、ついにSUPのフィンが発売になりました!
発売されたのは、FIA(エフアイエー)、Wizard(ウィザード)と冠された2種類の特徴的なフィンです。他のブランドのフィンと比べると形が独特。FIAは、僕が探している理想的なフィンの形状だったので即購入。購入してから何度か使用しましたので、さっそく特徴や使用感を書いていきます。
- 湖、フラットな海面でよく漕ぐ、レースに出る。
- スピードを上げたい。
- 左右のバランスを安定させたい。
と、お考えのパドラーさんには参考になるのではないかと思いますので、最後までお付き合いいただければと思います!
KK fin FIAの特徴
【KK Fin FIA】KKより待望のフィンが登場。"FAST IN ANYTHING"の頭文字を取ったオールラウンド・レース フィン。抵抗が少なく、フラットウォーターやコースレースで使用するならこのフィンが一番おすすめです。フルカーボンとフォームのコア材を使用することにより、より軽量なハイパフォーマンス・フィンとなっています。
【スペック】サイズ:17cm材質:FULL 3kカーボン + HDフォーム・コア付属品:フィン固定ネジ・専用バッグ
PADDLER HPより https://www.paddler2020.com/
オールラウンド・レースフィンとのことで、FIA1枚あれば国内のほとんどのレ-スに対応できそうな感じがしますね。特に、湖のようなフラットな面で使用してみたくなるようなスペック。逆に、熊野のレースや茅ケ崎で行われるJAPAN CUPのような荒れやすいレースではWizardのほうが適していそう。
KK fin FIAを選んだ理由
SUPギアは購入前に使わせてもらえるのがベスト!
今回、僕は購入前に運よく試用させていただいてからの購入だったのですが、試用する機会がない方はぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
ちなみにこの記事は、普段使っているNSP社のRace22フィンとの比較になりますので、合わせて参考にしていただければと思います。
理由1.ストローク間の伸び
ストロークとストロークの間(パドルが水から離れているタイミング)で抵抗を感じることがなく、スルッとボードが伸びていく感覚。この違いにはかなり驚きました。
普段使っているNSP社のフィンに戻してみると、海藻でもひっかけてしまったのかな?というような抵抗を感じました、フィンの違いでここまで変化があるのだと、さらに驚きました。
理由2.所有ボードとの相性
僕が所有しているボードは、NSP社のレースボード「NINJA」(長さ14ft、幅12in)
NINJAは、フラットなコンディションでの高速スプリント性能が特徴的なボード。
フラットなコンディションが得意なボードではあるのですが、漕ぎこんでいくと、うねりが複雑なチョッピーなコンディションまで対応できるようになるので、FIA finのコンセプトとばっちりかみ合いそう。
理由3.参加するレースや練習する環境との相性
そもそも、僕はどんなコンディションで漕ぐことが多いのか。普段漕いでいるコンディションとの相性は重要だろうと考えると
レースや練習はフラットやチョッピーなコンデションで漕ぐことが多く、波乗りができてしまうようなサーフコンディションで漕ぐことはあまりない。
とすると、FIA finのコンセプトと普段漕いでいるコンディションはかみ合うことが多そう。
KK fin FIAの使用感
推進性
選んだ理由にも書いたのですが、ストロークとストロークの間、パドルが海面から離れているときの抵抗が少なく、スルッと伸びるような感覚。
この感覚を得られただけでも、買ってよかったと思いました。漕いでいて、とても気持ちがいい!
操作性
パドルでのコントロール、ローリング(足を踏み込んでボードを傾かせる)でのコントロール、ともに反応がよく、直感的に素早くコントロールできています。
ただ、NSPのRACE 22 に比べて、パドルでのコントロールの反応が良いので、ストロークの癖が出やすい感じはします。
安定性
僕が乗っているボードは、重心の傾きやうねりに過敏な反応をするのですが、FIAを装着して漕ぐと過敏な反応が緩やかになった感じがします。
意図しない急なボードの傾きを防いでくれているため、沈する前に自力で修正する場面が増えました。
回転性
明きらかに違いを感じたのは、ピボットターンの回り始め。
スピードが落ち切っていない場面ではなかなかボードが回らないのですが、抵抗が少なく軽くクルッと回り始められる感じ。
僕自身のターンスキルが低いので、もっと細かい違いを感じられるように練習していきたいと思います。
購入後の注意点
フィンボックスとフィンの幅が微妙に合っていなかったため、なかなかフィンが入らず。
何度も左右に揺らしたながら押し込んで強引にボックスに収めたものの、取り外すのもまた大変。
生産ロットの違いやボードとの相性で、すんなり入る場合もあるかもしれませんが、購入したら海に出る前にかならずチェックをしておきましょう!
入らなければヤスリなどで削って調整するのがおススメです。
まとめ
KK fin FIAに換えたことで、今までのフィンに比べて、推進性と安定性が高まりました。そのおかげで、フォームや呼吸、広い視野を持つことに意識を向けられるようになり、パドル技術の向上につながっています。
実際に使ってみたコンディション、フラット、チョッピー、アップウィンド(低波高)、ダウンウインド(低波高)での練習では、上記の特徴が活かされて、まさにFAST IN ANYTHINGという性能を感じられるフィンです。
スピード、安定感を向上させたいパドラーさんにおススメ!
最後までお読みいただきありがとうございました。今回の内容がフィン選びの参考になれば幸いです。